FC2ブログ
-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015-04-01 00:00 | カテゴリ:モンブラーズ殺人事件



 某月某日、非公式チーム「モンブラーズ」の集会が開かれた。

 この「モンブラーズ」というチームは随分と前になるがラストクロニクルというコロシアムイベントに参加する為に結成されたチームであり、時折集まってコインボス、ピラミッド、メタスラ回しなどで遊んでいるメンバーである。

033111.jpg



 今回もたまたま全員暇を持て余していたので集合し何かをしようという流れになったのだ。しかしながら何をするかは決まっておらず、とりあえずじゅんいち邸に集い何をするか決めようという話だ。

 モンブラーズの構成員はキャロル、エノ、ゆっき~、そしてじゅんいちの四名で構成されており時にはふざけあい、時には真剣に敵に向かっていく。じゅんいちに至ってはこのモンブラーズで何かをする度に暴走し、人間形態から赤黒い鬼へと変貌する事が多い。そしてそんな暴走状態を一番楽しんでいる節があるのがキャロルと思われる。


 じゅんいちお抱えのプライベートコンシェルジュであるキャロル(同名なだけでメンバーのキャロルではない)が五つのティーカップを運んでいる。久々の来客を精一杯もてなそうと先ほどから忙しなく働く姿はコンシェルジュの鑑というべきだろうか。

033104.jpg


 リーダーであるゆっき~はテーブルを飾る料理の数々に舌鼓を打ち、エノは上品に運ばれてきた紅茶に口をつけ、キャロルは久々のじゅんいち邸に興奮しているのか忙しなく辺りを見渡しながら関心を示している。
 この家の主はというとそんなメンバーの反応を楽しみながら足元でテーブルに並んだ料理の数々を物欲しそうにしている愛猫のレンを眺めている。

 全員が全員、何をするか決めようと発言するものはいない。実に自由なチームメンバーであるが当人たちはその雰囲気が心地よいみたいなので誰もそれを咎めることはしない。むしろ歓迎している節さえあるのではないだろうか。


 しかしながら折角の全員集合である。さすがに何かをしようと思い至ったのかじゅんいちが声をかける。


「さて、久々に集合したわけだから食事をして終わりということもあるまい。何かやろうか。……最近ピラミッドの方で新しい霊廟が発見されたそうだが……。皆は既に探索したかな?」


「おらはもう何度か行ったでー。なかなか歯応えのある感じやけど……。うまっ! このステーキうま!」


 喋りながらも食事の手を止めようとしないゆっき~。その小さい体のどこに食べたものが入っているのだろうか。人間形態は頬がこけてるくせに。


「あぁん! キャロは一回しか行ったことないわっ。結構敵が強いのよねー」


「エノはまだ勝ててないんだよー! いきたいいきたいいい!」


 ゆっき~は未だに食事を続けているもののキャロルとエノに関しては乗り気なようだ。切り出したじゅんいちもピラミッド第9霊廟を撃破したことは一度しかない。それも何度も返り討ちにあいながら何とかといったところだ。


「さて、ではピラミッドへ行くということでいいかな。――キャロル、俺の装備を出してくれ」


「ええ ええ。キャロは預かっていないわ」


「そっちじゃない。コンシェルジュの方のキャロルだ。まったく同姓同名とは面倒なものだな」

033108.jpg


 面倒ならば改名でもさせればいいものなのだが、彼にその気は全くないようだ。理由は不明だがこのコンシェルジュを気に入っているようで解雇するつもりも改名させるつもりもない。なのにプレゼントなどを贈る気配もない。


 じゅんいちはゆっくりと立ち上がりコンシェルジュが用意した装備を受け取りに歩き出す。

 手渡された装備品を一つ一つ丁寧に装備袋へと仕舞い込んでいき、最後の一つである力の指輪を自らの指に嵌めてメンバーが座るテーブルへと向き直る。


 その時――

「……っ!」

「むがっ。な、なんやなんや!」

「!!」

「な、なに!?」

 視界が黒く染まり、闇に包まれる。

 ――停電。それは視界を奪う一方的な暴虐。光がないというだけでこんなにも恐怖し不安に駆られるものかと思う。しかし、それは不

意に意図せず起きたものの話。意図して起こした当人は当然の結果なのだから冷静でいられるものである。

 そう、全ては計画通りなのだと。


「えっ……。うっ……!」


 驚愕そして声にならぬ悲鳴。

「今の声は……。キャロルか!? 何が起きている!?」


「じゅんいち様! 私は無事です! すぐに電気をつけますので少々お待ちを!」


「ああ、頼む! くそっ、一体なにが……」


 この家の主たるじゅんいちさえ慌てふためいている。一体何が起きているのか。それを理解することもできず、ただ立ち尽くすしかない。


「やだやだー! 怖い!」


 ガタりと音を立てて立ち上がる気配。その声の主は恐怖と焦燥に駆られながらその場から退避しようと試みている。


「エノ!? 不用意に動いちゃだめだ!」


 バタバタとそこかしこにぶつかりながらどこかへと逃げようとしている。やっとの思いで二階へと繋がる階段を探り当てて駆け上がる。しかし、その行為も空しく――

033110.jpg


033109.jpg



「きゃあああああああああっっ!」


「エノ!! 何があった!」


「じゅんいち様、お待たせしました! 電気つきます!」


 パチンと音を立てて一面に光が満ちる。戻った視界に映り込んだものは絢爛豪華な食卓などではなく凄惨な現場。真紅に染まった床と倒れこむキャロルの姿だった。


「……キャロル! なんだよ、これ……」


 夥しい出血。肩口から鋭利な刃物で切り裂かれたような傷が目に映る。どうやら致命傷は避けたようで何よりではあるがその場で蹲り苦悶の表情を浮かべているキャロル。そしてその姿を見て、もう一つ早急に確認しなければならない事を思い出す。


「そうだ、エノは!? 無事か!」


 
 荒げた声が室内に響き渡るが返事はなく、その姿さえも確認できない。ゆっき~、キャロル、コンシェルジュキャロル、そしてじゅんいちは1階の食卓付近にいるもののエノの姿はどこにも見当たらない。外へ出た可能性はないだろう。あの短い時間で鍵のかかった玄関から逃げ出すことなどありえないし、なにより玄関を開ければ外の光が室内に差し込んだはずである。だとするならば残すところは二階しかない。


「キャロル(コンシェルジュ)はキャロルの手当てを頼む! ゆっき~は俺と二階へ行くぞ!」


「お、おう!」


 何事もなく無事でいてくれと願いを込めながら、二人は階段を駆け上がる。

 しかし、それは叶うことはなく、階段の中腹で事切れたエノの姿があった――。 

 
「エノ……! なん、で、こんなことに……」


「くそおおおおっ!」



 さあ、読者諸氏はもうお分かりですね。この事件の犯人は誰なのか。以下の選択肢を選び犯人を当てましょう。


「なぜだ! なぜこんなことをした!? 答えろ――!」


1.ゆっき~の方へ指を指す

2.キャロルの方へ指を指す

3.エノの方へ指を指す

4.コンシェルジュの方へ指を指す




スポンサーサイト

管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://dqjun1.blog.fc2.com/tb.php/186-a0899c16
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。