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2016-09-24 12:03 | カテゴリ:その他


 最近ではアニメやゲームの事を二次元なんて呼び方をするようになってから暫く経ちますが、そんな二次元が好きな方をオタクと呼びますが、ひょんなことから本物の人間と結婚しちまう場合もあるわけで、それがネトゲの中で知り合ったり、オフ会で知り合ったりと色々な形があります。結婚すればひょんなことからまぐわうってのが男女ってもんで子供だってできないとは限りません。
 
 そんなアニメやゲームが好きな方でも自分の子供ができるとなると嬉しいものです。それが女の子が誕生するとなったら浮かれるのも道理です。

「幼女」ですよ「幼女」

いやいや、自分の子供をそんな言い方をしてはいけませんが愛でることこの上ない対象です。生まれた娘が美しく可愛く育ってほしい。……いや、おっきくなってほしくない。いや育ってほしい……ごにょごにょごにょ……


 まあ、ありがちな父親の葛藤でございますな。

「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」

「元気な女の子ですよ、お父さん!」

「ありがとうございます! うんうん、でかしたぞ!」

「あなたの娘よ、抱いてあげて?」

「ははっ、すごいよ。この子、可動箇所が多いよ!」

「あなた、当たり前でしょ。フュギュアやガンプラじゃないんだから」

「ははっ、ごめんごめん。なんか夢みたいでさ!」

 それもそのはず、生身の人間を愛でるなんていうことに慣れていない父親でございます。嬉しくはあるが少々戸惑い気味にもなるってもんです。

「さっき鳴き声聞いて思ったんだけどさ、鳴き声はしょこたんに似てなかった!?」

「知らないわよ! もういいからこの子の名前を考えてちょうだい!」

「名前、名前か……。デフォルト設定はないもんな……」

 と心の声を呟きつつ、父親は考えを巡らせます。
 娘が生まれたのなら育ってほしい。いや、育ってほしくない……。よくもありがちな複雑な心情でしょう。オタクの父親となるとちょっと意味合いが変わってくる気もしますが、まあそこは置いておいて。とにかく、みんなに可愛い可愛いと愛される演技の良い名前をつけたいものだとお寺の和尚に相談しに行くことにしました。
 このオタクの父親、なんでお寺の和尚と知り合いかって? それはこういうわけなのです。

「いやあ和尚殿、お久しぶりですな!」

「これはこれはお久しぶりですなあ。実際に会うのは一昨年の沖縄料理屋でのオフ会以来ですかな?」

「はは、いやお恥ずかしい。あの日の私は胃腸炎で死んだ魚の目になってましたからな」

「はっはっは、まさしくパーティで一人だけザラキーマ食らったみたいな顔でしたな。して、今日はどうしたのかね?」

「いやあ、実は娘が生まれまして」

「娘……。ゲーム内でか?」

「……いやいや、そんな要素は実装されてないですよ」

「ああ、すまんすまん。わしも貴殿も二次元と三次元の区別もつかないオタクと違って常識のあるオタクじゃからな。してその娘がどうしたのだ?」

「ええ、それで信頼のおける和尚にですね、いい名づけを……」

「許嫁!? さすがに、それは……」

「さすがにそれはねーよ。いやいや、他でもない和尚に名前を付けていただきたいんですよ」

「ふむ、わしも仕事がら、名前をつけてほしいというのはよく言われるが他でもない貴殿の頼みとあらば喜んで引き受けよう。それで子供にどんな成長を望んでおるのだ?」

「ええ、なんかこうみんなに可愛い可愛いと愛される名前をつけてほしいんです!」

「愛される名前ときたか……。それはいくらでも知っておるぞ」

 そういうと和尚は愛されそうな名前をたっくさん父親に教えました。

「ああ、どれもこれも良い名前だ! さすが和尚。私と趣味が合う! うーん、どれも捨てがたい!」

 欲張った父親はその愛されるという名前を娘に全部つけてしまいました。まあ、もうお分かりだと思いますがその名前というのが

ゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエル

 と恐ろしく長い。早速、つけた名前を和尚に報告。

「で、どんな名前にしたんじゃ?」

「はい。ゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエルのエアリスにしました」

「……ちょっと長くないか? とは言え、わしが考えた名前をぜーんぶつけてくれたのは嬉しい限りじゃ。じゃがな、一つ引っかかることがある」

「へっ、なんでしょう?」

「お前の娘のゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエルのエアリスという部分じゃが……。わしはそのキャラは言ってないぞ」

「ええ、それは父親として好きな名前を加えさせていただきました!」

「それはなんか違う。統一感がなくなるし、しかもそのキャラ作中に死んじゃうからね! ゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエルにした方が断然良い!」

「いいや、こればっかりはいくら和尚でも譲れませんよ! きちんとエアリスも加えて、ゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエルのエアリスにした方が良いですって!」

 まあどこの世界にも他人から見たら些細な違いしかない細かいところで大喧嘩するってこともあるもんです。

「絶対に! ゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエルにしたほうがいいって!」

「いやいや、ゼシカゼシカムーンブルクの王女ローラ姫アリーナマーニャビアンカフローラミレーユアンルシアアンルシアアンルシアのミネアデボラマリベルアイラバーバラミーティアリッカルイーダラヴィエルのエアリスの方がいいですって!」

 とまあどっちも引かぬ殴り合いの大喧嘩。
 しかし途中でその大喧嘩がぴたりと止んだ。

「しまった! 今日はストーリー進める約束だった!」

「そうじゃった! 急いでインせねば!」


エステラたん10


エステラ


「おいおい、あんまりにも名前が長いもんで、新キャラが出ちまった」

 おあとがよろしいようで。




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